東京都議会は8日、第2回定例会の本会議を開き、公明党から高倉良生議員が一般質問に立った。
高倉議員は、舛添要一知事の政治資金などをめぐる一連の疑惑について、弁護士による調査結果で美術品購入への支出が「不適切」と判断されたことに言及。大量の美術品などがネットオークションで購入されていることを指摘し、「その数は今年4月までに137件で、その一覧を入手している」として、「私物のコレクションと政治資金で購入した美術品が、混然一体となっているのではないか」と追及した。
その上で、美術品は新党改革比例区第4支部、資金管理団体のグローバルネットワーク研究会や泰山会の政治資金で購入されていると指摘。「政治団体が購入した美術品を、必要な手続きもなく所有することは、政治団体を使った資産隠しだ」と強調し、「知事への信頼は地に落ちた。政治家の出処進退は自ら明らかにすべきだ」と迫った。(公明新聞6月9日付抜粋)